小坂建築のモデルハウス兼事務所として建てられた建物です。
モデル棟ということで、様々な構造方式を採用していています。現しになっているので、実際に見ていただくことができます。
耐力壁では構造用合板貼耐力壁に加えて、面格子・貫すじかいも設けています。
貫すじかいは、二つ並んだすじかいの建物中央よりの柱を無くして、フレーム全体で持たせるようにした、世界で始めての構造となっています。
小屋組みでは丸太を使った和小屋組と、トラス構造の2種類を実際にみることができます。
トラスは下弦材を折り上げた形状になっていて、中央の交差部は合い欠きとホゾ差し込み栓で構成して、金物を使っていません。
とてもきれいな仕上がりです。
小坂建築では優れた大工技術を持つ棟梁がいて、このような難易度の高い木造住宅でも可能で、静岡県でも一番の技術力のある工務店だと思われます。
左写真は、1間持出したバルコニーのサポートを取り外している様子です。
大人30人(約20kN相当)にバルコニー先端に載ってもらい、たわみ量を測定すると、約1〜2mmでした。
バルコニー部分は小径木と合板を組み合わせたストレススキンパネルで1間を持ち出しています。施工では水平より5mm程度ムクリをつけています。