No.40 京橋の家

2005年 6月
2階に中庭がある混構造3階建て住宅
意匠設計川畑昌弘建築工房
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 村田)
施工者 第一建設

鉄骨造の1階は駐車場、木造の2・3階は住宅として計画されたものである。



建設地において、最も大きな影響を与える上町断層の地震で想定されている、震度6強以上で被害を少なくする為、1階の鉄骨造の標準層せん断力係数は Co=0.25 以上とし、2・3階の木造をルートUで検討し、構造安全性能を担保している。



1階駐車場より2階へ上がると中庭が広がっている。

本建て物の2〜3階部分は、平面的には凹の形状で、立面的には木造2層部分をの2棟をつなぐブリッジ部分が木造平屋建てとなっている。

平面的にも立面的にも不整形な形状で、建物を一体とした検討では実体にそぐわないと判断し、下図に示すようなゾーニングで各棟別の許容応力計算及び令82条2の層間変形角、令82条3の偏心率及び剛性率を検討し、安全であることを確認するものとした。



基本的な鉛直耐力要素は構造用合板であるが、3階の壁の中庭に面する一部分で光と風を通す面格子耐力壁を採用している。



3階の一部に大きな吹き抜けがあり、その部分の床の剛性が非常に弱くなっているため、吹き抜けの一部に水平面格子を設け、剛性を高めてある。



 ©Tahara Architect & Associates, 2005