No.13 雲雀丘学園「告天舎」

2000年 7月
兵庫県宝塚市にある、雲雀丘学園の集会施設新築工事  木造軸組構法2階建
意匠設計椎原総合設計
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 村田, 江見)
施工者 日新工営
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外観


この建物は、伝統構法を生かした玄関ホールのゾーンと、近代的な構造技術を用いた集会室部分の2つに別れている。

これを作る過程においては、ここでは語り尽くせないほどの苦労があり、それは設計者・施工者・職人のそれぞれの人々が共に金額以上の時間と労力を費やし、できあがったもので、その結果、このような素晴らしい出来栄えとなったのである。



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空に浮かぶ清水の舞台(玄関ホール・貫構造)        片持ち階段          


模型を・・・

玄関ホールの空間は、伝統的構法である貫構造を応用して、清水の舞台のような立体貫構造を構成して、約5mのスパンを小径材(南部アカマツの貫)のみで飛ばしている。

この空間の構成は、木構造建築研究所 田原より構造デザインの提案であり、採用されたものである。清水の舞台のような立体架構は、斜面にあれば柱のように鉛直荷重だけ支えているように見えるが、このような使い方をすれば、梁にもなるし、壁にもなるのである。

また、片持ち階段は、伝統構法の大斗組の応用であり、木組みの現代構造による新しい使い方でもあると思われる。

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 ©Tahara Architect & Associates, 2003