A邸

2010年7月
斜面に埋め込んだ混構造の家
京都デザイン賞 2013 入選
意匠設計マニエラ建築設計事務所
構造設計木構造建築研究所 田原(担当:村田 )
施工者 松田組

京都府南部の斜面地に計画された立面的、平面的な混構造

地下1階がWRC造で1階部分の床面積の1/2がWRC造で、残りの部分が木造在来軸組工法、そして1階部分のWRCと木造部分の上部にあたる2階部分が在来軸組工法である。



本建物の構造的な特徴である立面的な混構造と平面的な混構造が混在する建物は建築基準法上の取り扱いや構造的な考え方が非常に難しく、難易度が高くかなりの技術を要するが、確認申請時に本建物の構造が、構造的安全性能を十分有していることの資料を詳細に提出し、問題なく出来上がったものである。



この写真は1階の玄関ホールを見たところで、写真の左側ゾーンがWRC造、右側ゾーンが在来軸組工法である。



1階木造材軸組工法ゾーンの和室から居間を見る。



同上、和室の居間側より全面道路側を見る。



2階在来軸組工法部分のLDK、約60m2の大空間を見る。



同上

短辺スパンは約6m、長辺方向約10mの大空間を9寸の梁背で構成。



敷地裏側の、竹林より北面を見る。

北面は道路面にくらべ、かなり開放的な空間としている



北側の1階と2階部分は裏の竹林を見れるように開放的な構造としているが、本建物の木造部分を含めた耐震性能は最高レベルの安全性能を有した構造としており、実質等級3以上の性能を有している。


 ©Tahara Architect & Associates, 2011