No. 9 佛眼寺鐘楼堂

1998年12月
大阪府豊中市内の佛眼寺鐘楼堂の建替え工事
第一回アメリカ木材利用デザイン賞 MERIT AWARD賞
意匠設計栗林 賢次
構造設計木構造建築研究所 田原
施工者 山陽工務店
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阪神淡路大震災で被害を受けた佛眼寺の鐘楼が、2年後の風雨により倒壊したことにより、もとの場所に新築することになった。

再建にあたっては、耐震性の確保、市の指定文化財である鐘の防犯といった要求をみたすものとして、田原建築設計より提案した面格子耐力壁が採用された。

対角線に面格子を配置し、耐力壁として機能させつつ、デザインとして音の広がりのイメージも表現している。

また、中央の鐘を守る防犯扉は、耐力壁とデザインを統一した格子戸として、違和感のない様にしている。

この面格子耐力壁は、日本住宅・木材技術センターの事業の一環として性能検証試験を行なって、耐力・靭性ともに良好な性能をもつことを確認している。

97年には建築学会でその結果を発表している。

 ©Tahara Architect & Associates, 2003