監修 | : | 大阪市立大学助手 上田博之 |
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意匠設計 | : | Unit聚 |
構造設計 | : | 木構造建築研究所 田原(担当: 村田) |
施工者 | : | 徳岡工務店 |
この建物は、4棟が中庭を囲むように渡り廊下でつながっており、複雑な屋根形状と、集会室の空間における力の伝達を、構造デザインでうまく処理し、水平・鉛直耐力要素は面材の剛性と耐力で処理している。
集会場の屋根は、合掌の登り梁をベースとし、軒部で肘木構造をデザインに生かした、肘木+方杖構造で受けている。
スパン約8メートルの空間を合掌梁と方杖による構造デザインで、構成した集会場。
この合掌部分の棟木はなくて、通常の合掌形式とは違い、棟木がなくても構成できるようにしている。
意匠デザインも空間を構成する重要な要素であるが、このように構造家からの構造デザインの提案による空間構成はまたひと味もふた味も違う空間となり、木造の架構体が露出されるような建物では、なおさらである。
また、中間部にある水平材は照明を取り付けるものであり、構造要素としては効かないものである。