No. 6 大野寺

1997年10月
徳島県の老朽化した寺の建替え
意匠設計野々瀬建築設計
構造設計木構造建築研究所 田原(担当: 村田)
施工者 東洋技研


この寺は、徳島県の市場町にあるお寺で、改築され百数十年程度経て、老朽化により立て替えられたものである。

そこでの要求事項の中に、「ローコストでなおかつ大地震時の避難所としての機能がほしい」との要求が有り、十分な(品確法の耐震等級の等級3程度の安全性能を保有している)耐震性を持たせることとした。

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木組み                    合成梁


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完成後内部


コストを抑えるために、構造用合板(ラスカット)の真壁造耐力壁を用いている。

また、足固め・頭がためには、貫を利用したIビームの合成梁を貫+構造用合板で構成し、ラーメン効果を付加することで、耐震性を向上させている。

内部耐力壁の上部小屋内には、棟通りの屋根面まで構造用合板張りの耐力要素を配置し、内部耐力壁がきちんと抵抗力を発揮するようにしている。

柱脚部にはDボルトを使用し、引き抜き力に抵抗できるシステムが設置されている。

 ©Tahara Architect & Associates, 2003