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12月26日に発生したインドネシアスマトラ島北部大地震について その1


本コラムでは、国内の自然災害に対しての減災の為の技術提案等を行ってきたが、日本と同様の地域は世界各国にあり、特に発展途上国等で毎年多数の死者が発生している。

12月26〜27日に報道された、インドネシアのスマトラ島沖で発生した大地震は、大津波がインド洋沿岸諸国を襲い、死者は10カ国で2万人(28日現在)を超えた。

タイ南部の観光地プーケット島周辺や、スリランカ南部でも行方不明者が多数と言う情報がある。

この時期は、クリスマス休暇と重なって、年末年始をこのようなリゾート地で過ごす人が多く、バカンス気分で海岸沿いの地域にいたと思われる人々が被害にあった。

この被害の特徴は、地震の揺れに伴う建物の倒壊による死者よりも、大津波で溺れたり、海水の勢いで押し流され、人工物やその他の物に頭部等をぶつけ、死亡している人が圧倒的多数である事である。

地震の発生源であるスマトラ島沖周辺は、ユーラシアプレートとインドオーストラリアプレートがぶつかり、沈み込んでいる地域で、日本の東海・東南海・南海地震の想定されている地域と同様の地域であり、過去にも地震が記録されていた所である。

この様な海洋プレート型の大地震では、大津波が発生し、過去にも多数の死者が記録されているが、その様な教訓となる言い伝えや、地震が発生した情報を周辺各国に伝える連絡網が整備されていなかった為、被害が拡大したものと思われる。


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