温泉巡りのきっかけ
温泉地・宿決定
冬の国道482号線・辰巳峠(鳥取県)
温泉へは数ヶ所を除いて、すべて愛車(アコードワゴンSiR 、その後乗りかえてオデッセィ・アブソルート)で出かけました。
そのため、年間平均走行j距離は2万キロを越えています。
しかし、若い時代の海外駐在中、バカンスでマドリッドからブリュッセルまでの1,750kmを1日、17時間、瞬間最高時速205kmで走行した位のドライブ好きでした。
そのため、還暦を過ぎた今でも、たった1ヵ所の日帰り温泉行に、一般道を250km、高速道路なら500kmを走ることもそれほど苦になりません。
素晴らしい眺望の整備された山岳道路をドライブするのはとても快適です。(例えば草津温泉から志賀高原に通ずる国道292号線)。
しかし、秘湯と言われる温泉に行くには、険しい山岳地帯、峡谷・渓谷沿いのすれ違いが出来ない、肝を冷やすような道もドライブしなければなりません。前方からすれ違いの車が来ないことをひたすら願いながら運転するわけです。
とは言え、こんな苦労をした末に、秘境の露天風呂に唯一人、周囲の自然を愛でながら、ゆったりと浸かるのは何ものにも代えがたい喜びです。
私の温泉巡り
温泉巡りのプランを立てるのは大変楽しみです。
常時、10コースくらいのプランを立ててパソコンに取り込んでいます。
目的地を決定し、実際に現地に到着するまでに必要な道具として10種の必携品があります。
@温泉紹介雑誌・図書
・日帰り温泉施設を紹介する雑誌・図書
・温泉旅館を紹介する雑誌・図書(立ち寄り湯が可能かどうか明記のもの)
・名湯・名物露天風呂・秘湯を紹介する雑誌・図書
A観光ガイドブック
往路・復路・宿泊地周辺の観光地・食事処を調べます。
B地図
地図は縮尺数値が異なる3種類が必要です。
・高速道路で無料配布の名神高速道路や東名高速・中央自動車道の地図
・縮尺が中程度の地図(例えば関西道路地図)
・縮尺が大きな全国道路地図
Cパソコン
温泉(地)、旅館、周辺観光、市町村、食事、土産情報を入手したり、予約を入れるのに使います。
D愛車とナビゲーター
愛車は3、000kmごとに必ずディーラーでオイルチェンジと点検を受けます。
ナビ付きの車を乗り始めてから、家内(ナビ役)との喧嘩が極端に少なくなりました。
Eデジタルカメラ
HPに掲載する写真を撮影するためです。今は風呂場の撮影のために防水デジカメを愛用しています。
F携帯電話・任意自動車保険証・JAF会員カード
万一の事故の場合に備えます。
GETC
常時携行していた5万円券(8千円がプラスされる)が2004年3月に廃止されたので、車を乗り換えた機会にETCを取り付けました
Hコンビニの「おにぎり」とお茶
旅行中のお昼は三回に二回はおにぎりか助六、それも運転しながら食べてます。
Iてぬぐい1本(板前さんは包丁1本ですが)
中央自動車道・諏訪湖SA
温泉の悦楽
適温の温泉に浸かった瞬間、なぜ人は誰でも「ふうっ、ああ、いい湯だ」と言うのでしょうか。次のような理由が考えられます。
*家庭の風呂より水圧がかかり、横隔膜が押し上げられ、呼吸中枢の反射指令で「ふうっ」と息を吐き出す。
(これだけでは、「ああ、いい湯だ」とはならない。)
*温泉の深く広い浴槽では、浮力も強まり、体を軽くし、心身をのびやかにリラックスさせてくれる。
*ほどよい温かさの温泉であれば、全身の血行がよくなり、新陳代謝も促進されて、体内の疲労物質が除かれて心地よさが増す。
*温泉に入ると五感が反応する。直接、適温の湯に触れる皮膚感覚、ゆらゆらゆれる湯のゆらぎ、湯のかぐわしさ、広々とした天井の高い浴室、、目の前に広がる山々、森の緑、渓流の音、湯上りに心地よい涼風、それに入浴後の地元料理の夕食に冷たいビール。日ごろ都会や職場ではすべては動いてはいない五感がフル活動する。
(一部、「温泉で、なぜ人はきもちがよくなるのか 石川里夫著 講談社」参考)
新聞社のアンケート「正月は何処の場所で過ごしたいか」の第一位は、ダントツで「温泉地」、我々は無意識で温泉が体に及ぼす生理作用、それに五感の活動を求めていて、それが温泉に憧れる理由にになっているのではないでしょうか。
温泉巡りを始めて第一次目標の100ヶ所入湯までは、とりあえず近場の日帰り温泉施設を中心に回りました。
しかし、この目標を達成し、また定年を迎えたことをきっかけに、名湯・秘湯・と言われている温泉に行くことがメインになりました。
私の場合、温泉巡りのベースキャンプ(BC)は2ヶ所あります。
一つは、東京から大阪にある本社に転勤後に購入した奈良県生駒市の自宅、もう一つは、年に9〜10回帰る東京・目黒区の実家です。生駒のBCは、近畿・中国・北陸地方と三重県をカバーし、東京のBCは関東・東北地方をカバーします。中間の岐阜県、愛知県・長野県・静岡県などは、往路または帰路に立ち寄ります。
近年は実家より長女夫婦が住む品川区のマンションに泊まることが多くなりました。
長野県・松川温泉
私の温泉巡りは、大阪に本社を置く大手製薬会社での定年一年前から始まりました。
年老いた両親が住んでいる実家が東京にあるため、家内と愛犬とともにたびたび、名神・東名高速道路又は中央自動車道を利用して帰郷していました。
せっかく高い高速料金を払っているのだから、途中、どこかの温泉にでも立ち寄ろうかと思いたち、南信州の松川温泉で入浴したのがきっかけでした。
以来、定年を迎えて自由時間が多くなるとともに、入浴回数が飛躍的に増加し、当初目標の100ヶ所はもちろん、タイトルの由来である最終目標の300ヶ所もクリア、先日、500ヶ所を超えました(2008年12現在)。
しかし全国の温泉地は3,000ヶ所、行きたい温泉はまだ山ほど残っています。健康が許す限り一つでも多く周ろうと思っています。
第一次目標の100湯を達成するまで、日帰り温泉施設を中心に周ってきました。
しかし、100湯達成後からは、できるだけ旅館の立ち寄り湯と宿泊を伴う「名湯・秘湯」巡りを優先させるようにしました。
とは言うものの、私の温泉に対する基本姿勢は、「名湯・秘湯・日帰り温泉施設」「掛け流し・循環湯」すべて良しです。別に温泉の場所、形態の違いを差別していません。「日帰り温泉施設」でも、長所がたくさんあるからです。
先ず「名湯・秘湯・温泉旅館」については、温泉情報誌・新聞・テレビ・ミニコミ誌・パソコン検索等によって、地域(関東・関西など)に2〜5ヶ所の「行きたい温泉」を常にリストアップしておきます。
「行きたい温泉」は源泉100%の掛け流し、情緒がある温泉地、自然豊かな山間部の小さな温泉地(秘湯)、旅館は可能な限り部屋数30以下のものを選びます。
それから2ヶ月に1回の温泉旅館宿泊(1泊か2泊)を目処に、季節・所要時間・費用を考慮して最終決定をします。
この際、自宅(奈良県生駒市)または実家(東京・目黒区)と目的地との往復に立ち寄りたい温泉を2〜3ヶ所選考、、合わせて名所旧跡や蕎麦・郷土料理の食事処、土産とする特産品、さらに、温泉のある町村の状況をそれぞれのホームページで調査しておきます。
日帰り温泉施設(旅館立ち寄り湯を含む)は、自宅と実家周辺から半径200km程度の範囲、及び両宅往復のルート(名神・東名・中央道)上にある日帰り温泉施設を常に10ヶ所程度リストアップし、思い立った日に気軽に出かけ、あるいは自宅・実家の往復路途上で入浴します。
温泉巡りの必需品
温泉巡りには体力と度胸が必要
温泉巡りのプラスα
温泉に浸かって癒しを得ることと浮世の憂さ(定年後はあまりありませんが)を忘れること以外に、温泉巡りには楽しいことが沢山あります。
*通過する名所・旧蹟・景勝地に立ち寄ること
*日本の原風景である山間部や農村の景色・現状・生活等を身近に観察・体感できること
*どこの町・村にも歴史・伝統文化があることを知れること
*地元の名産・特産品(といっても野菜・果物が中心ですが)を低価格で買い求めること
*地元の食材で調理した郷土料理を食べられること
*旅先では家内とコミュニケーションが取れ、共感することが増えること
*温泉仲間と一緒の旅と楽しい語らいができること
温泉巡りのベースキャンプ