バブル崩壊後に団体旅行が激減し、大温泉地・大旅館から客足が遠のき、それらが寂れ、倒産が増加しました。。
かわって小グループ旅行、家族旅行、私のような定年後の高齢者や若い女性・カップルの旅行マーケットが成長してきています。


それとともに、温泉についても本格志向が強まってきて、これまで一部の温泉マニアのものであった秘湯が注目されてきています。
山懐深くまで道路が整備され、一昔前と比べると秘湯も身近になりつつあるものの、それでも交通の便は概して悪く、一流旅館のサービス・料理を期待する人には向きません。


・大旅館・高額宿泊料は敬遠
・長距離ドライブ・隘路を厭わない
・料理よりも、ひたすらいい温泉に入りたい
そんな私には、「秘湯」という二文字がつく温泉地に心が動きます。


しかし、最近、やたらに秘湯と謳う温泉地が増加してきているので、ホンモノの秘湯を見つけ出す参考書が必要でした。
私が偶然手に入れたのは、新穂高温泉・佳留萱山荘(別掲)に宿泊した際に見つけた「日本の秘湯」という図書でした。


「日本秘湯を守る会」が監修し、朝日旅行会が発行する図書「日本の秘湯」は、現在16版を数える隠れたベストセラーです。
全国の秘湯が掲載され、合わせてそこにある小旅館183ヵ所が紹介されています。
細かく見ていくと、この会が組織された当時から、交通の便が格段に良くなって、もはや秘湯といえない場所、それに新築・改築して立派な建物、相当の料金を取る旅館も散見されます。西日本の温泉・旅館の紹介が少ないのも残念です。それでも、やはり秘湯を目指す者にとっては大変役に立つガイドブックに違いありません。


この中に登場する温泉・旅館に入湯・宿泊したのは20軒ほどですが、足腰が弱くなる前にできるだけ多くの湯に浸かりたいと思っています。
温泉・秘湯にご興味ある方のために、「日本秘湯を守る会」の温泉・旅館を掲載しますが、詳しくはリンクさせていただいた同会のホームページにアクセスして、本書を購入されることをお奨めします

表紙をクリックすると「日本秘湯を守る会」のHPへ
(表紙の露天風呂は13版の新穂高温泉の佳留萱山荘)
群馬県法師温泉長寿館(別掲)
秘湯の旅館一覧
日本の秘湯