奥水間温泉 (大阪府) |
改訂板
奥水間温泉(温泉名・旅館名同一)は、かって1964年東京オリンピック・女子バレーボールで金メダルを取り、日本中を熱狂させた東洋の魔女の主力部隊、日紡貝塚女子バレーチームの本拠地であった貝塚市にある。僅か標高200mにあるとは言え、大阪府の温泉宿とは思えない自然に恵まれている。温泉は循環濾過だが、重曹泉のぬめり感は一級品だ。
大阪府の南東部に位置し現在の人口は約8万8千人。16世紀末の一向宗の貝塚御坊願泉寺の寺内町を中心に発展してきた。
明治以降、紡績業を中心に発展してきたが、中国製品などの輸入品に押され気味で一時の勢いはない。
東京オリンピックを知る年輩の方は、金メダルを獲得し、日本中を熱狂させた日紡貝塚女子バレーチームを思い出す方もおられよう。
現在、市街地は「ちぬの海」と呼ばれてきた臨海地域に集中しているが、市の南東側は和泉葛城山など、900メートル弱の山々が連なり、本州南限の天然記念物であるブナの森など、自然が残る。
井原西鶴の日本永代蔵に登場し、水間観音の通称で知られる天台宗別格本山・水間寺は、聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝わる。
泉南地域のみで栽培されている水ナスは、普通のナスに比べて皮が薄く水分を多く含んでいて人気が高い。
所在地 : 貝塚市木積 |
部 屋 | 4.4 | 風 呂 | 4.1 |
朝 食 | 4.2 | 夕 食 | 4.4 |
接客サービス | 4.3 | 清潔感 | 4.0 |
館内は昭和の雰囲気が残る。
15人くらいが入れる大きな内湯。関西では珍しい茶色の温泉が満たされてる。泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉、いわゆる美人の湯の重曹泉でヌルスべ感がすごい。循環濾過しているもののこの感触は素晴らしい。
阪和自動車道貝塚ICから府道40号に乗り換えてかなり急勾配の坂道を南へ進む。
ICから僅かに5kmだが、途中から風景ががらりと変って緑豊かになった先、和泉葛城山(標高858 m)北麓の谷間に奥水間温泉がある。僅か標高200mほどだが、背後の山と森と渓流に囲まれたロケーションは、ここが自然が少ない大阪府内かと疑ってしまうほどだ。
2階建て、白壁の建物は、まるで鶴が翼を広げたように左右に延びて、美しい佇まいだ。これに対し、館内はリニューアルが追いつかずやや古びた印象を抱かせる。
上記の通り、じゃらんのクチコミ評価が高い奥水間温泉は、部屋数は19室(和室18和洋室1)、宿泊料金は13、000円~20,000円前後と思われるが、最新・詳細情報は、宿のHPを参照ください。
風呂はかなり大きい内湯と和泉葛城山に源流を持つ近木川が眼下を流れる露天風呂があり。循環とは言え、茶色がかったナトリウムー炭酸水素塩泉(重曹泉)のぬめり感が素晴らしい。
日帰り入浴は、土日祭日を除く平日午前11時~午後8時、大人1080円で入浴出来る。
じゃらん クチコミ 総合4.2 (2016年11月27日現在)
大きな窓からは、下を流れる渓流の対岸の紅葉が正面に見通せる。
温泉・施設名 : 奥水間温泉(おくみずまおんせん 温泉名・旅館名同一)(3回目入浴:2016.11.18) |
露天風呂から見下ろす渓流。和泉葛城山を源とする近木川。下流になると2級河川で水質ワースト1になったときもあるが、ここでは清流だ。
内湯から続く露天風呂は4,5人用と小さめだが、茶色くなっておらず湯が新鮮なのだろうか。ここからの風景は、とても大阪の宿とは思えない。
厄除けの水間観音として親しまれる水間寺(写真は水間寺HPから借用)。
住 所 | 大阪府貝塚市木積3159 |
電 話 | 0724-78-8511 |
交通機関 | 阪和自動車道貝塚ICから約5km JR阪和線東貝塚駅・南海本線貝塚駅からタクシー約20分 |
宿泊 | 部屋数19室(和室18,和洋室1) 平日宿泊 二食付13,000円~20,000円程度 |
泉 質 | ナトリウム・炭酸水素塩泉(重曹泉 19.3℃ 16ℓ/分 無色澄明微塩味微硫化水素臭)) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前11時~午後20時(平日のみ) |
定休日 | 外来入浴は平日のみ(休日・休前日・繁忙期は不可) |
入浴料金 | 大人1,080円 こども(0~12歳))648円 |
入浴施設 | 内湯男女各1、露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、、ドライヤー、ロッカー |
観光スポット | 水間寺(水間観音)、孝恩寺(観音堂が国宝)、関西空港、りんくうプレミアムアウトレット |
お土産・食事 | 漬物(みず茄子)が特産 |
近くの温泉 | 犬鳴山温泉、牛滝温泉 |
貝塚市HP 奥水間温泉HP |
http://www.city.kaizuka.lg.jp/ http://www.okumizuma.jp/ |
雑記帳 | 日本が現在の中国のように経済が発展途上にあった1964年、東京オリンピックで鬼の大松監督率いる女子バレーボールチームは、「回転レシーブ」「時間差攻撃」で宿敵ソ連(当時)を3-0破って見事優勝の栄冠に輝いた。そのときのテレビ視聴率はで95%、まさに日本国民が歓喜した。チームは、実業団最強のニチボー貝塚のメンバーが中心だった。 |
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。) |
標高200m弱だが、背後に急斜面の崖が迫り、緑豊かな素晴らしい自然環境だ。春は桜が出迎えてくれる。