所在地: 伊賀市  (旧)阿山郡大山田村

三重県の北西、伊賀盆地の東に位置する(旧)大山田村は人口約6,000人、鈴鹿の関で知られ、いまなお東海道宿場町の面影を残す関町、
伊賀忍者発祥の伊賀上野市、青山高原が広がる青山町などと隣接している。総面積の約80%が山林で占められ、豊かな自然に恵まれた村である。村の中心を走る国道163号線をそれて広瀬から清流に沿って南下すると、アマゴ釣りのメッカである馬野渓谷至る。
村には温室栽培としては国内最大級の洋ラン団地があり40種類15万鉢以上のランが栽培され、10月初旬から3月下旬にかけて次々と花を咲かせている。
温泉名:大山田温泉
施設名:そうぞの森さるびの (最終入浴:2003.1.17)
「そうぞ」とは地元の言葉で「みんなの」という意味で、「さるびの」は松尾芭蕉がこの地の近くで詠んだ「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」の「さるみの」と温泉が出た地名「子延(ねのび)」からネーミングしたそうである。浴場は、男女日替わりで木の浴場「檜杉(けさん)の湯」と石の浴場「ささゆりの湯」があり、大浴槽の他に、泡風呂、ジェット風呂、寝湯、打たせ湯、サウナ、など、コンパクトな浴槽が数多くある。それぞれの内湯からは露天風呂に出られ、私の入った檜杉の湯からつながる露天には、石組みの中型の露天風呂のほかに酒樽風呂、登り窯風呂があった。湯の質は上述したが、非常にヌメリ感の強い無色の温泉である。敷地内には自動の温泉販売機があり、「10円5L、100円50L、200円100リットル、」と書いてあった。
平成7年に地下1,500メートルで泉脈にぶつかった。源泉名は「伊賀の国大山田温泉」で、泉質はナトリウムー炭酸水素塩ー塩化物温泉、肌にまとわりつくようなヌメリ感のあるアルカリ泉であり、浴室内には飲用泉も設けられている。
ここの施設は大変商売っ気があるのか、村おこしに熱心なせいか、駐車場から上ってゆくと館外から館内にかけて、各種販売店や食事・喫茶場所がやたらと多く、あっちこっちに宣伝の紙が所狭しと貼ってある。(肝心の浴場への案内が見つけにくかったが。)
パンフレットから
大山田温泉・そうぞの森さるびの (三重県)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
住 所 三重県重県伊賀市上阿波2953
(旧)三重県阿山郡上山田村大字上阿波2953
電 話 0595−48−0268
交通機関 名阪国道中瀬ICから国道163号線で約15km
名阪国道南在家から県道668線で約10km(山越え)
近鉄伊賀線上野市駅からバスで45分
施 設 食事処、喫茶、休憩室、売店、キャンプ場、こんにゃく工房、野菜・特産品市場、テニスコート等、駐車場(200台) 
宿 泊 なし
泉 質 ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時〜21時  
定休日 毎週火曜日(火曜が祝日の場合は水曜日が休館)
入浴料金 大人800円 (タオル付き) 小人400円、70才以上650円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、家族風呂サウナ、寝湯、打たせ湯
ジャグジー、樽風呂、窯風呂、飲泉等
浴室備品 タオル、シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 新大仏寺、馬野渓谷、木の館豊寿庵、真泥池(バードウォッチングなど)
少し離れて関(宿場)、伊賀上野、青山高原など
お土産・食事 伊賀牛、芭蕉こんにゃく、芭蕉茶、洋ラン
近くの温泉 伊賀上野温泉、伊賀の里もくもく温泉、榊原温泉
さるびのHP
伊賀市HP
観光協会HP
http://www.sarubino.com/
http://www.city.iga.lg.jp/
http://www.igaueno.net/
雑記帳 大山田温泉には、上記の通り二つのルートがあるが、北から入る名阪国道南在家ICから県道668号線は、途中、その名も恐ろしい「蝙蝠峠」という峠を越える。私は2回目の入浴の時にこのルートを利用したが、季節は1月中旬、雪が降り出してきた。
道は決して危険ではないが、行き交う車はゼロ、道の両側や崖の上の木々には雪が積もっていて、孤独感に襲われながら10kmほどを走った。入浴していた際、名張から来たという中年の男性が「さっきここに南在家から県道を通ってきた、怖い道だった、家内も私もあの道を帰りたくない、別の道があるか?」と聞いてきた。私はスタッドレスタイヤに履き替えていたが、その人はノーマルタイヤだったので私以上に怖かったに違いない。すぐ近くを通る国道163号線のルートを教えてあげて大変感謝された。