所在地 : 尾花沢市大字銀山
温泉名 : 銀山温泉
住 所 |
山形県尾花沢市大字銀山新畑85 |
電 話 |
0237−28−2322 |
交通機関 |
東北・山形・東北自動車道東根ICから国道13・347号線等で約30km
JR山形新幹線大石田駅から銀山温泉行で約40分(旅館送迎有り、要予約)
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施設(日帰り用) |
ラウンジ 湯上り処、駐車場100台 |
宿 泊 |
46室(すべてBT付き)、15,000円〜(季節によって変更) |
泉 質 |
硫黄泉(含食塩硫化水素泉) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
10時〜14時(混雑時は不可) |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人500円 |
入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂男女各1、寝湯各1(男性用は露天) |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー |
観光スポット |
銀山温泉街・銀鉱洞・白銀の滝・洗心峡などの周辺散策、徳良湖(冬季に白鳥渡来) |
お土産・食事 |
名物は亀屋の亀まんじゅう。土産は館内で可、食事は温泉街で。 |
近くの温泉 |
大石田温泉、湯舟沢温泉、ゆざ温泉、碁点温泉、さくらんぼ東根温泉、天童温泉 |
尾花沢市HP
温泉組合HP
銀山荘HP
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http://www.city.obanazawa.yamagata.jp/
http://www.ginzanonsen.jp/
http://www.ginzanso.jp/ |
雑記帳 |
銀山温泉の送迎者の男性から昔話を聞いた。一昔前までは、銀山温泉へ来るものは地元周辺の湯治客が中心だった。冬は大雪の中、2日間かけて歩いて来る湯治客もいた。国道の除雪によって冬の来訪が容易になり、山形新幹線の開通によって、関東方面からの来客が多くなった。
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データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
銀山温泉 銀山荘 (山形県)
施設名 : 銀山荘 (入浴日2004.3.1)
雪景色の中で温泉に浸かりたい、今年中に東北6県の温泉で入浴したい、という二つの目的達成に向けて、今回は南東北の山形県と宮城県にターゲットを絞った(最南端の福島県の温泉は、昨年入浴済み)。山形県は蔵王温泉またはその山麓の秘湯も考えた。しかし、周辺には是非ドライブしたい山岳道路があり、また、どうせ行くなら複数の秘湯を効率よく周りたいので、日をあらためて車で行くこととした。そこで浮上したのが、雪景色の温泉が期待でき、三層、四層の木造旅館が軒を連なり、大正ロマンの雰囲気が漂う銀山温泉だった。また、帰途に仙台市に近い日本三景の松島を是非訪れたかったので、宮城県の温泉は湯量と泉質が豊富な鳴子温泉に決めた。
山形新幹線・東京駅10時32分発つばさ109号は、福島駅で連結されていた東北新幹線やまびこ109号から切り離される。
列車が福島駅から西行し奥羽山脈に入って行くと車窓から雪景色が見えてきた。
東京駅から3時間、大石田駅に到着。ここで旅客の殆どが降車する。次の終点・新庄駅に向う客のなかには、こんな田舎駅で多数の人が降車するのかいぶかる人が多いという。みな銀山温泉に向うのだ。
出迎えのマイクロバスで銀山温泉に向う。この一帯の降雪は例年の三分の一ということで、国道・県道ともきれいに除雪されていた。一昔前までは、民家の1階の屋根まではかるく積もったそうだ。尾花沢市のここらはスイカの産地で有名。地元の奈良県のスーパーでも、スイカの季節の一番最後に尾花沢産のものが並ぶ、と家内から聞いた。
マイクロバスのドライバーが、少し遠回りして、徳良湖(トクラコ)という小さな湖に寄ってくれた。ここは白鳥の渡来地。自然の中で白鳥を見るのは初めて、感激・興奮した。
尾花沢市は山形県の最北東にあり、標高は70mから1,500mと起伏に富み、奥羽山脈や出羽丘陵の山々に囲まれた盆地で、「雪とすいかと花笠踊り」+銀山温泉だ。
かっては、この地は電信柱の高さまで雪が積もる大豪雪地帯、除雪もされなかったので冬は家にこもって保存食で過ごし、ひたすら春の到来を待っていた、と旅館送迎車のドライバーが語ってくれた。
山形県の代表的な民謡「花笠音頭」は尾花沢市が発祥地だ。大正8〜10年にかけて灌漑用の人造湖「徳良湖」の築堤工事の作業唄(土搗き唄)から生まれ、その即興の唄に合わせて各集落から集まった人々がおのおの頭にかぶっていたスゲ笠を廻して踊り、その後、「八木節」等をヒントにして振り付けられたと言われている。
盛夏のころ出荷される甘くて大きい尾花沢スイカ。夏スイカとしては、日本一の生産量。ここから900km離れた自宅のある奈良県生駒市のスーパーにも、スイカの季節の一番最後にこのスイカが並ぶと、家内が教えてくれた。当市特有の昼夜の寒暖差により、甘味がつくられ、シャキッとした歯ざわりと、口の中いっぱいに広がるみずみずしい甘さに惹かれて、日ごろの倹約精神を忘れ、家内が価格に関係なく買う夏の風物詩だ。
華やかな花笠音頭
尾花沢スイカ
この写真2枚は尾花沢市HPから
毎年、冬を迎えるとテレビ各局が温泉の番組を放映する。登場する温泉は北関東・東北の温泉が圧倒的だが、中でもここ銀山温泉がよく紹介される。その理由は、雪を被った木造3層・4層の旅館が立ち並ぶ温泉街に加えて、人気番組で世界中でもで放映されたNHK「おしん」の舞台、カリフォルニア出身でテレビコマーシャルにも出演した金髪女将・ジェニーさんと話題に事欠かないこともある。
16世紀に銀鉱が発見され、江戸時代には公儀山(幕府直轄の鉱山)として栄えた銀山。現在は木造三層四層の木造旅館が、静かに流れる銀山川をはさんで立ち並ぶ。温泉街には石畳が敷かれ、ガス灯がともり、大正ロマンを平成の世に伝えている。特に雪景色がしっとりと似合う温泉街は、数多くある温泉地の中で、「東の温泉情緒No1」に選考されている。(日本経済新聞社 魅力の温泉66)
私が訪れたのは2004年3月、降雪量は例年の三分の一ということで、残念ながら雪に抱かれた温泉街は見られなかった。
銀山温泉の冬景色(銀山温泉旅館組合のHPから)
温泉情緒・東日本第一位も雪が少なくて残念でした。
銀山温泉を代表する「能登屋旅館」は国の登録文化財に指定されている。
温泉街で見かけた「おしん」のポスター
温泉街の入口、銀山川に望む急勾配の斜面に立つ現代的な5階建ての旅館。徒歩5分の温泉街は、規制によって現代的な建築は立てられないが、それ以前に土地がないので、46室という、銀山温泉では一番大型の旅館をここに建設したのだろう。ホテル風のモダンなフロント・ロビー、客室はすべてBT付き、12.5畳という広さ、前面の大きな窓ガラスから、銀山川渓流の見事な雪景色が見下ろせる。
夕食は部屋食でなく、個室の料亭(私は部屋食よりこちらを好む)、それに畳敷きにテーブル。膝にトラブルを持つ家内は大変喜んでいた。夕食は「懐石料理」か朱塗りの器で供される「山主御膳」のどちらかを予約時に選ぶ。浴室は大浴場、そこから温泉に入ったままで観音開きの扉をあけて行く露天風呂、さらに一段下、杉で造られた10人分ほどの寝湯へと繋がっている。ここの売物の寝湯は湯がぬるめに調整されており、目の前の雪景色を鑑賞しながら、いつまででも入っていられる。
ここはチェックアウトが12時なので、朝湯も朝食もゆったりと楽しめる。
折からの雪で念願の雪見露天風呂が実現。
売物の露天寝湯、雪景色を見ながらぬる目の湯、快適だった。
客室からのパノラマビュー
「山主御膳」、赤い漆塗りの器で、地元の食材による料理が供された。
温泉情緒で東日本一の温泉街。石畳、ガス灯、木造三層・四層の木造旅館、大正ロマンを平成の時代に伝えている。
閑話休題
上の「能登屋」の写真には、当初、能登屋は「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルとも言われる」との文言も付していましたが、当サイトを見ていただいている「UEKIさん」から、このことでスタジオジブリのホームページに記述があるとのご連絡をいただきました(本文は掲示板にあります)。
さっそく、これを拝見したところ、次の記述がありました。
「公開後、「山形の銀山温泉」「宮城の鎌崎温泉」「群馬の四万温泉」「長野の渋温泉」「鳥取の羽合温泉」などの温泉宿から、「うちがモデルではないか」というお話をいただきました。いずれも、古風で立派な建物で、なかには、正面に赤い橋が架かっていたり、大きな湖に面していたりする、映画にそっくりな湯屋もありました。また、同じ「油屋」の屋号を持つ温泉旅館は国内に何軒かあり、中でも長野県の諏訪湖畔に立つそれは、結構似ているようにも見えます。これらの温泉地に監督が訪れたことがあるのか否かについては、残念ながらわかりませんが、監督が特定のモデルはないという以上、正解ではないようです。(これらの旅館はいずれも魅力的な温泉宿ばかりで、ジブリ温泉部の人間としては、一度お邪魔しようかなぁと考えています)。
そういうわけで、この写真への付記を削除しました。「UEKIさん」、ご連絡ありがとうございました。